生活と音のはなし
私たちはさまざまな生活騒音と暮らしています
これからの暮らしに、音に対する配慮は必須条件になってきました。
これは建築物をプランニングする段階から始まっています。
建物は「音の時代」へと移行しているのです。
知っていたい生活騒音のこと
私たちは実にさまざまな音に囲まれて生活しています。楽しむための音もあれば、不愉快になったり、生活に支障をきたすような音もあります。
増え続ける集合住宅はもちろんのこと、ニ世代、三世代住宅として2階建て、3階建て住宅が増えて行くこれからの戸建住宅においても、生活騒音における問題は山積しています。
ここで、生活騒音とは外からの音だけではなく、自らが発生する場合もあることを忘れてはいけません。つまり私たちは被害者となるだけではなく、同時に加害者ともなりうるわけです。
生活騒音を解決するには、自分の生活を守り、他の人の生活も尊重するというスタンスに立たなければならないのです。
そのなかから生まれたのが「サウンド/ダンピング・マット」に代表されるユニコム建材の防音住宅建材。今までの防音住宅建材になかった技術を導入し、壁、床、配水管用にすぐれた防音(制振)性能を持つ、まったく新しい防音住宅建材を開発しました。
特に床材の床衝撃音に対しても、すばらしい効果を発揮。データとしても高水準が実証され、しかもコストを大幅におさえています。まさにサウンドもコストも「ダンピング」した、画期的な商品なのです。
Sound Dumpingシリーズを、新しいやすらぎの暮らしのために、ぜひお役立てください。
気になるのは空気を伝わる空気音と固体音。特に床衝撃音(固体音)が問題になっています。
いやな音というのは、ある人には気にならないような小さな音であっても、ある人には神経にさわる音だったりと、人それぞれ感じ方はまちまちで、さまざまな対策が必要です。
生活騒音には、大きく分けて二つあります。
ひとつは屋外の車の音や、隣接住戸から聞こえてくるステレオなど、空気を伝わってくる「空気音」。もうひとつは二階の足音やドアを閉める音、配水管を流れる音など、振動によって建物を伝わってくる「固体音」です。
空気音に対しては、遮音・吸音対策が必要ですし、固体音には制振(防振)対策も必要です。
生活騒音のなかでも、最近問題になっているのが床衝撃音。これにはスプーンなどを落したときに発生する、比較的軽くて硬い感じのする「軽量床衝撃音」と、足音や子どもが飛び跳ねたときなどに発生する重くてにぶい感じの「重量床衝撃音」の2種類の床衝撃音があります。
集合住宅の室内騒音に関するアンケートによれば、気になる騒音として、飛び跳ねる音、走り回る音、室内の足音が上位を占めています。これはまさに「重量床衝撃音」によるものです。しかし、マンションなどで提示される遮音性能表示では、軽量床衝撃音のみで、重量床衝撃音についての表示がされていないケースが多く、チェックが必要です。
遮音性能評価尺度と住宅における生活実感との対応